浦河・あえるの湯 川水混入、町長認める
――「引き込み用の鉄管発見」2006年07月29日
日高支庁浦河町の第三セクターが運営する「浦河温泉あえるの湯」の川水混入疑惑で、同町の議員協議会が28日あり、谷川弘一郎町長が温泉が偽物だったことを認めて陳謝した。「川の水を源泉管に引き込んだ鉄管が見つかった。町民、利用者の信頼を裏切ってしまい、心からおわび申し上げる」と述べた。また、町はあくまでも被害者と強調し、今後、温泉掘削業者に損害賠償を求める訴えを起こす考えを示した。あえるの湯は以前の水道水を使った浴場に逆戻りした。
疑惑は道議会で指摘されていたが道と町は否定してきた。12、13の両日水質検査をして「源泉水と川の水は別物」と、疑惑を否定しようとした。だが、この際に源泉の水温が13・6度とかなり低いことが判明し、逆に疑惑は深まった。26日に源泉パイプにカメラを投入して再調査。パイプ内部に直径2〜3センチの黒い部分が見つかった。翌27日に源泉小屋の周囲を掘削調査したところ、パイプに川の水を引き込むのに使っていたとみられる内径5センチの鉄管が、長さ約1・6メートルだけ残ってパイプに接続されていた
2006年07月29日朝日新聞